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2018年2月2日(金)19時(開場18時30分)
@Loft9 Shibuya
JapanDocs Presents
ドキュメンタリー・トーク
ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」その後
福島原発事故から7年を前に
予約¥1,000 / 当日¥1,300 学生 予約¥500 / 当日¥800
要1オーダー500円以上
【トークゲスト】
今中哲二(京都大学原子炉実験所)木村真三(獨協医科大学准教授)、今野義人(福島県浪江町赤宇木区長)、七沢潔(NHK制作者)、大森淳郎(NHK制作者)
【進行役】
笠井千晶(映像ディレクター、映画「Life 生きてゆく」監督)、渡辺勝之(JapanDocs)
「ネットワークでつくる放射能汚染地図-福島原発事故から2か月」(2011)の出演者、制作者によるその後の状況とこれからの課題、メディアの責任を考える。
2011年5月放送のETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図-福島原発事故から2か月」は、福島原発事故の真っ只中で報道陣のいなくなった避難区域に入りサンプルを採取、放射能汚染の実態を暴き出した。
本作は反響を呼び数々の賞を受賞した。しかし大切なのはその後だ。被害は続いている。大森は避難者の自殺、放射線の動物への影響を追跡。七沢も福島に通い続けている。
第一部では、今も現地で調査や住民支援を続ける科学者たちに最新の現状認識や課題を聞く。
第二部は浪江町赤宇木(あこうぎ)のその後。事故直後、二人は室内でも毎時20マイクロシーベルトを超える高い放射線量の赤宇木地区で、何も知らされずに避難していた7人に出会った。
あれから7年、彼らをフォローしてきた七沢が、その後を報告、避難が遅れた愛犬たちに起こったことも明かす。一方、大森は事故から5年後に長篇ドキュメンタリー「赤宇木」で国策に翻弄された集落の歴史と今を壮大なスケールで描いた。今回、大森は赤宇木区長を招き、被災当事者の声に耳を傾けながら、この事故の意味を長い時間軸で考える。
第三部は、ゲストと参加者と共に、これからの課題やメディアの責任について対話する。
【参考】
ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」シリーズ全7作品
ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図-福島原発事故から2か月」
2011年5月15日/NHK/ナレーター:鹿島綾乃/撮影:日昔吉邦、井上衛、服部康夫/音声:折笠慶輔、佐藤健康、内村和嗣/CG:高﨑大介/車両:今井秀樹、丹野進/音響効果:日下英介/編集:西條文彦、佐藤友彦、青木孝文/取材:梅原勇樹、石原大史、池座雅之、渡辺考/ディレクター:七沢潔、大森淳郎/プロデューサー:増田秀樹、原由美子/89分
放射線衛生学者の木村真三と取材班は福島原発事故発生の4日後に現地入りし、原発周辺で土壌や植物をサンプリングして厳しい放射能汚染の実態を調査した。放射線測定記録装置を車に積んで3000キロを走り、緻密な放射能汚染地図を作った。その間、遭遇したのは高濃度汚染地帯に寝泊まりする避難者たちや牛や馬、鶏を抱えて立ち往生する人々・・・・・・。福島市では校庭の汚染をめぐり親たちの抗議が始まっていた。
2011年日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞、2011年石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞、2011年文化庁芸術祭賞大賞、ワールドメディアフェスティバル(ドイツ)銀賞、シカゴ国際映像祭ヒューゴTV賞ほか
ETV特集「続報 ネットワークでつくる放射能汚染地図」
2011年6月5日/NHK/ナレーター:鹿島綾乃/撮影:廣田亮、上泉美雄/音声:緒形慎一郎、中川竜一/美術:宮嶋有樹/音響効果:日下英介/編集:森光敏/取材:松丸慶太、等健太郎/ディレクター:渡辺考、七沢潔/プロデューサー:増田秀樹/30分
原発から1キロ地点の土壌からプルトニウムを検出。また避難地区から外れたいわき市北部の村で始まった住民による放射能汚染地図づくりを報告。
ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図3 子どもたちを被ばくから守るために」
2011年8月28日/NHK/ナレーター:鹿島綾乃/撮影:太田信明、服部康夫/音声:佐藤健康/CG:高﨑大介/車両:丹野進/音響効果:最上淳/編集:佐藤友彦、青木孝文/ディレクター:山口智也、石原大史、七沢潔/プロデューサー:増田秀樹/89分
福島県二本松市を舞台に放射能汚染地図づくり、体内の放射能測定、家屋の除染実験など被ばくから住民を守る自治体の活動を伝えた。
ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図4 海のホットスポットを追う」
2011年11月27日/NHK/ナレーター:鹿島綾乃/撮影:菊島斉、久松不二雄/音声:仲野俊幸、堀田貴義/CG:高﨑大介/車両:五島三徳/音響効果:笈川陽一/編集:高橋勝己/取材:七沢潔、吉岡博司/ディレクター:岩田真治、田容承/プロデューサー:増田秀樹/60分
福島原発事故で排出された放射能の多くは海に入り魚介類の汚染を引き起こした。船に乗り放射線測定器を海底に沈め汚染状況を調べた。
ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた初期被ばくを追え」
2012年3月11日/NHK/ナレーター:鹿島綾乃/撮影:持田立/音声:内村和嗣、小川秀明/CG:高﨑大介/車両:今井秀樹/音響効果:日下英介/編集:須山秀司/ディレクター: 松丸慶太、石原大史、池座雅之/プロデューサー:増田秀樹/89分
子どもの甲状腺がんの原因となる事故直後のヨウ素131による被ばく。その実態がわからない中、弘前大学の協力で線量評価を試みる浪江町の動きなどをリポート。
ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図6 川で何がおきているか?」
2012年6月10日/ナレーター:鹿島綾乃/撮影:澤中淳、太田信明/音声:佐藤健康、卜部忠/CG高﨑大介/車両:今井秀樹/音響効果:吉田隆一/編集:樫山恭子/取材:矢野哲治/ディレクター:山口智也、栗田和久/プロデューサー:増田秀樹、松岡大介/59分
阿武隈川、阿賀野川の流域で1000点もの土壌サンプルを採り測定、川を通じて移動し、新たなホットスポットを形成する放射能の動きを解明。
ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図-福島原発事故から3年」
2014年3月8日/NHK/ナレーター:鹿島綾乃/撮影:小嶋一行、森信行/音声:上條信、正井淳之/CG高﨑大介/車両:今井秀樹/音響効果:日下英介/編集:吉岡雅春/ディレクター:七沢潔、大森淳郎、石原大史/プロデューサー:山元浩昭、東野真/89分
初回作品の取材地で、当時、出会った人々を訪ね、空間の放射線量や土壌の放射能濃度の再調査を行ない、汚染状況のその後を分析した。